「看護師になったら一生仕事に困らない。」そう考えていた方もいるのではないでしょうか。私自身もその考えの持ち主で、独身時代は病院の転職活動も失敗知らずでした。
しかし、子どもを産むと育児はパスできるものではなく、働く時間も制限されます。これまでと同じ働き方で看護師として働くことは難しいと感じています。
この記事では、看護師と子育てが両立できない理由とその対策をまとめました。
環境なんて簡単に変えられないよ!という人に向けた提案もしています。
両立できない原因
夜勤できる・残業できる
土日働ける・ある程度の業務が一人で行える
時間外も可能
看護師の転職の条件として、こんな好条件な人はまず採用されます。
しかし、
働ける時間は10時~14時・子どもの体調で休むこともある
土日不可・勉強会参加難しい
この条件って、看護師として働く上でとても不利ですよね。しかし、これが、私の今の条件です。子どもが産まれててから、この条件に近くなったという方もいるのではないでしょうか。
働ける時間が制限される
看護師としての仕事は、シフト勤務が基本です。日勤、夜勤、時には24時間体制での対応が求められるため、子育てと両立するのが非常に難しいと感じることが多いでしょう。またクリニックであれば、少人数のスタッフでシフトが組まれるため、突然の休みや、診療時間内の遅刻・早退はいい顔をされることはありません。
特に幼児を育てるママたちは、子どもが幼稚園にいる間だけでなく、送り迎えや家庭でのケアも考慮しなければなりません。これにより、フルタイムでの勤務が厳しいと感じることが多いです。
体力面の問題
看護師の仕事は肉体的にも精神的にも非常にハードです。長時間の立ち仕事や重い患者さんの移動など、体力を消耗する業務が多いです。薬剤を使用したり、精神的にもずっと緊張状態で仕事をする必要があるため、心身ともに疲れが溜まります。
さらに、子育て自体も体力を必要とします。夜泣きや病気の対応、日々の世話といった負担が重なり、十分に休めていない状態では、体力的に両立できないと感じることもあるでしょう。
仕事から帰って夕飯・お風呂・明日の準備・・・
怒涛の夕方は本当にしんどい・・・
両立するための対策
自分1人で家事・育児・仕事を両立させるのは不可能です。どんなに要領がよい方でも、どこかでどっと疲れが来てしまいますよ。
看護師と育児を両立させるために、必要なことは一人で全てをやらないことです!
家族の協力を得る
まず最初に考えるべきは、家族の協力を得ることです。パートナーや両親、義両親といった家族にサポートをお願いし、自分一人で全てを抱え込まないようにしましょう。
具体的には、子どもの送り迎えや家事の分担、夜間の対応など、できる限り協力を得ることが大切です。これまでは育休をとっていたから家事も育児もほとんど自分でやっていた・・・そんな方は、少しづつ分担を始めていきましょう。パートナーがすぐにできるとは限りません。
看護師に多いのが、「自分でやったほうが早い」と考える方。
確かにそうかもしれないけど、手を出すのをぐっと抑えて、
パートナーができるようにしよう。
(教えるのも手間はかかるけど・・・)
フレキシブルな勤務形態を探す
次に考えるべきは、フレキシブルな勤務形態です。パートタイムや短時間勤務、週末だけの勤務など、自分のライフスタイルに合った働き方を模索しましょう。
実労働時間・休憩時間・通勤時間などを考えながら、自分の条件に合った仕事を探しましょう。病棟勤務しかしたことがない方は、クリニックや施設へ目を向けてみてもいいかもしれません。
保育施設の利用
保育施設の利用も重要です。幼稚園だけでなく、延長保育や一時保育、ファミリーサポートセンターといった施設を活用することで、子どもの世話と仕事のバランスを取ることができます。また、保育施設を利用することで、子どもが社会性を身につける機会も増えるというメリットもあります。
「預けること」は悪いことじゃないよ。
保育施設を利用することや利用時間に罪悪感を感じる必要はなし。
子どもが楽しく通えているならママが気に病む必要はありあません。
看護師と子育が両立できないなら転職も視野に入れよう
対策っていっても、夫は仕事があって分担できることも限られるし、
給料が減ったら生活が困る。両親はどちらも遠方。
働いてなければサポートを受けることも難しいよ。
保育料によっては、働いてもマイナスになっちゃう。
できる対策をしても看護師と子育ての両立はできない!
そんな方は少なくないはず!!
私もその一人なので、在宅ワークへ転職を決めたよ!
在宅ワークの可能性
もし看護師としての仕事と子育ての両立がどうしても難しい場合は、転職も一つの選択肢です。在宅ワークは、場所と時間を選ばないため、育児と仕事のバランスを取りやすい働き方の一つです。
これまでに培った看護師の知識やスキルを活かせる在宅ワークもありますよ!どんなものかご紹介します。
オンラインカウンセリング
オンラインカウンセリングは、インターネットを通じて患者さんとコミュニケーションを取り、健康相談やメンタルサポートを行う仕事です。ビデオ通話や音声を利用し、相手の相談に乗ります。自宅で働けるため、子育てとの両立がしやすいことがメリットです。
特に保健師として働いていた経験があるなら、健康サポート経験があるという点で転職に有利になることもあります。
看護師資格しかもっていないから
無理じゃない?
カウンセリングは医療行為ではないため、資格がなくても行えます。ただし、心理療法やスキルを勉強する必要はあります。医療系企業や保険会社などの医療相談では、実際に看護師がカウンセラーとして活躍している企業もあります。
医療記事のライティング
看護師としての知識を活かして、医療関連の記事を書くライティングの仕事もあります。健康情報や病気の予防、看護のノウハウなど、多岐にわたるテーマで記事を書くことができます。自分のペースで仕事ができるため、子育てとの両立もしやすいです。
実際にWebライターをしている人には看護資格や医療系の資格をもって活動している方がたくさんいらっしゃいます。看護師時代によく検索に出てきた馴染みのメディアのライターになることも夢ではありません。
クラウドワークスやランサーズなどのクラウドソーシングサービスでも、看護師資格をもつライターの募集がされています。メディアの記事だけでなく、健康ジャンルを扱うブログやYouTubeの台本といった仕事もあります。初めはまとまった収入を得ることは難しいですが、頑張り次第で報酬を上げていくことが可能です。
私も看護師ライターとして活動しています。
医療記事や健康だけでなく、育児や食など
自分の好きなジャンルからはじめることができます!
看護師と子育ての両立ができないなら、働き方を変えてみよう!
看護師として子育てをしながらフルタイムで働くのは難しいことです。しかし、家族の協力を得たり、フレキシブルな勤務形態の職場を探したりすることで、少しでも両立しやすくすることができます。
それでも難しい場合は、在宅ワークなどの新しい働き方を模索することも一つの方法です。「仕事のキャリアを諦めたくない」「家庭を優先にしたい」など子育てと仕事の優先度合は人それぞれです。
看護師として病院で働くことが難しくても、視野を広げれば資格を活かして働くことができます。
今はWebライターとして働き収入を得ていますが、
また看護師に戻りたいなという気持ちもあります。
現状では、労働時間が病院やクリニックの条件と合わず難しいですが、
機会があれば臨床でも働きたいです。