発達ゆっくりな子供の付き添い入院実体験~しんどい2泊3日~

発達

子供が入院することになったら付き添いが必要です。入院生活は子供だけでなく、付き添う親にとってもしんどいものです。

発達ゆっくりな我が子が3歳を過ぎた頃、検査目的で2泊3日の入院をすることになりました。

元気なのはいいことですが、元気が故、病院生活に耐えられるのか・・・とても心配し、入念に準備をして臨みました。

らび
らび

私が経験した2泊3日の検査入院の様子をお伝えします。

発達がゆっくりだからこそ、

特に注意したこともお伝えします。

入院になった経緯

この時の入院は発達とは関係なく、ホルモン関係の検査を目的としたものでした。実は2歳の頃にも勧められたことがあるんですが、「どんなに頑張っても無理だろう・・・」と考え見送っていました。2歳ごろは多動がひどく、部屋の中にいることが難しい・言語理解がほぼできていないという状態でした。(先生と相性が悪かったというのも原因の1つ。)

これから先どこかのタイミングで必要な検査だったため、3歳半で検査入院をすることになりました。

子供の特徴として、初めての場所はそわそわ落ち着かない・多動・注意ができない・理解が難しいといった特性があります。そのため、入院の理解が難しく、家を出る時点では理解はできていない状態でした。

初めての付き添い入院で感じたこと

今回の2泊3日の入院を通して、たった3日であってもしんどいな・・・と感じました。長期的な付き添い入院の体験談などを見ていると、子供の体調面の心配もストレスの1つとなり、かなり負担があると感じます。

しかし、私の場合は検査入院であるため、子供自身はとても元気であるということ。有り余る体力をどう発散させようか・・・といったサポートの方が大変でした。(もちろん子供自身も慣れない環境や検査のストレスはあったと思いますが・・・)

つらかったこと

比較的子供が落ち着いて過ごしてくれたので、子供の面倒でつらかったという思いは思いつきません。私自身がつらかったのは、狭いベッドで一緒に寝ることです。どうしても斜めにならないとベッドに横になるのは難しく、また、サークルベッドであったため、柵の圧迫感は相当なものでした。ベッドも固くゆっくり体を休めることは難しい環境でした・・・

また、看護師さんの巡視は以外と気になるものでした。自分も看護師をしていたので、2時間に1回の巡視が当然なのは理解できますが、やはり人の気配や光があるのは眠りが妨げられるな・・・と思います。十分に休めないため、2日目・3日目は疲れで体が重いなと感じました。

病院側も感染症対策がしっかり行われていたため、付き添いの交代は許可されていません。もし次に入院することがあれば(したくないけれど)絶対に付き添いの交代をしようと心に決めています。

らび
らび

付き添いは想像以上にしんどいよ・・・。

睡眠が十分にとれないだけでストレスはたまるし、

心の余裕がなくなっていきます。

長期入院であればパートナーや祖父母の協力は絶対!!

助けられたもの

入院中に助けられたのは、何といってもiPadです。院内に無料WiFiが装備されていたのもありがたかったです。自宅では時間を決めて動画を見せていたので、YouTubeを制限なく見ることができるのはとても嬉しかったと思います。(日頃少しセーブしていてよかった。)

一応塗り絵やマグネット式のシールブック・お気に入りのミニカーなども持参しましたが、利き手の手首に点滴が入ってしまい、使えなかったのでこちらは役に立ちませんでした。(点滴の部位を想定していなかった!)

ずっと動画を見ているとどうしても飽きが来ますが、小児科にはプレイルームがあったので、こちらにも助けられました。初めてのおもちゃや絵本などをほぼ貸し切り状態で遊べたので、動画から離す時間も設けることができました。これは元気だからこその発散方法です。

らび
らび

ずーっと相手をするのは辛い。

緊張状態が続かないように、手のかからない遊びを取り入れるのは大切。

いつもはテレビやYouTubeに抵抗がある方も、

上手く使って気を抜く時間を作ってほしい。

思っていたよりうまくいったこと

子供は切り替えが割とうまいタイプだったので、大きな癇癪などおこさずに過ごすことができました。私の想像よりも病院生活に抵抗なく馴染んでくれて助かりました。

我が子は興味のあるものは何でも触りたいという欲求が抑えられないタイプです。しかし、病院の機器などにはあまり強い興味を示すことがありませんでした。その理由として、点滴を入れた処置室に嫌なイメージがついたんだろうなと考えています。

今回の入院では3日間血液検査を定期的に行っていたため、点滴ルートを手首にずっと入れている状態でした。入院初日に四肢を抑えられて点滴を入れたのがトラウマとなったのか、処置をした部屋を怖いものと認識し、あまり興味を示さなかったのかなと思います。しかし、血液検査のために処置室に入るのは嫌がらなかったので助かりました。(部屋自体がトラウマのようになって嫌がるようなら自室での血液検査をお願いするつもりでした。)

また、入院中は病院内であれば自由に移動することができたので、午後はコンビニに行ってお菓子を買ってご褒美タイムを作っていました。子どもにも「検査が終わったらご褒美を買いに行こう」と話していたので、子ども自身のリフレッシュにもなっていたと思います。買いだめせずに何度も病棟をでる機会(=体を動かす機会)を作っていました。

らび
らび

病院内にスタバが入っていたのは嬉しかった・・・

親にとってもおいしいコーヒーやお菓子を食べて

リフレッシュすることはとても大切!!

発達がゆっくりだからこそ特に気を付けたこと

一度の説明で理解できる子であればいいんですが、理解力の乏しさや、執着の強さなど特性により特に気を付けなければいけないことはありました。

点滴から興味をそらす

子供の採血はとても難易度が高く、子供にとっても再度留置針(点滴ルート)を入れることは大きな負担になります。私としては留置針だけは何としてでも抜かれたくないと注意を払いました。

検査をしないときは留置針をガーゼや包帯でぐるぐる巻いて保護していましたが、やはり気になって触ろうとしていました。ただ、ルート自体に触ると留置針が動いて違和感があるのか、強く執着することはなかったのが助かりました。夜間も無意識に針を触らないように起きた時には必ず保護されているか確認して過ごしていました。

らび
らび

留置針を入れる場合、看護師としては

一番気を付けてほしいのは抜かれること。

留置針・転落対策が一番の使命!

説明を繰り返す

理解が乏しい子ではありますが、何も理解できないわけではありません。

  • なるべくわかりやすい言葉で
  • 行動を事細かに
  • 何度も繰り返す

これを意識して説明していました。2日目には「行くよー」と声を掛ければ処置室まで移動できる程度には理解が進みました。

初めてのことには恐怖を感じるのは当然ですし、言葉で理解するのは難しいです。しかし、あきらめずに声をかけ続ければ慣れない環境でもなんとなくルーティン化させることができました。特性があるからこそ恐怖を強く感じると思うので、なるべく安心して検査を受けられるように説明を心がけました。

らび
らび

知らない場所でいきなり処置(採血)されたら

誰だって怖いよね。

手を握ったり抱っこしながら処置は行いました。

子供の目線をそらすことも有効だったかも。

付き添い入院はしんどい!親もリフレッシュが大切!

この入院経験を通じて、付き添い入院がこんなにしんどいなんて・・・というのが感想です。もちろん子供のおかげでおもったより楽できた部分もありました。短期間であってもこれだけしんどいのであれば、長期の付き添いをされている方には頭が上がりません。

また、発達がゆっくりな特性ゆえの不安もありましたが、子供ができないこと(点滴を触らない)には十分に注意をし、なんども繰り返し説明することでなんとか乗り越えることができました。

読者の中には付き添い入院の予定があるなんて方もいるかもしれません。今回の私の体験談が少しでもお役に立てたら幸いです。リフレッシュもしながら、子どもと一緒に前向きに入院生活を乗り越えてくださいね!

らび
らび

早くお子さんが元気になり

日常生活が戻りますように!!!

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