発達ゆっくりさんは保育園と幼稚園どちらを選んだらいいのでしょうか。
「周りのお友達と仲良く遊べるかな?」「先生の言うこと聞けるかな?」
親から離れて園生活を送るなんて不安や心配でいっぱい!そんな方も多いのではないでしょうか。
発達がゆっくりだと、どれだけ気を配ってもらえるかも重要なポイントですよね。
発達ゆっくりさんの保育園・幼稚園選びの方法について解説していきます。加配や療育がどんなものかについても学んでいきましょう!
保育園と幼稚園の違い
うちの子発達がゆっくりなんだけど、
保育園と幼稚園どっちを選べばいいんだろう?
保育園と幼稚園の違いを説明します。
それぞれメリットがありますよ。
保育園
保育園は0~5歳を対象にし、8~12時間の長時間保育を行う施設です。
親が働いている間の子どもの保育が目的です。
基本的には保育がメインで、食事や排せつなどの生活習慣の指導を中心に行います。教育的プログラムを取り入れている園もありますが、園の方針により異なります。
保育園のメリット
長時間保育ができることと生活習慣の確立です。
長時間のサポートが可能であるため、共働き家庭にとっては大きなサポートになります。
また、基本的な生活習慣を整えることに重点を置いているため、日常生活のリズムが安定しやすいといったメリットもあります。
幼稚園
幼稚園は3~5歳を対象にし、一般的に4~6時間の短時間保育を行います。園によっては、2歳児の保育や預かり保育を取り入れている園もあります。
生活習慣の指導も行いますが、幼児教育がメインとなります。そのため、トイトレが完了していることが条件の園も存在します。
幼児教育のカリキュラムに基づく活動が中心で、遊びの中で学びを得ることが重視されています。
幼稚園のメリット
教育カリキュラムと社会性の育成です。
教育を重視しているため、子どもが学ぶための環境が整っています。
また、他のお友達との交流を通じて、社会性やコミュニケーションスキルを育てることができます。
加配と療育の必要性
加配とか療育ってよく聞くけど結局のところどんなものなんだろう?
うちの子には加配や療育が必要なの?
加配と療育がどんなものか解説していきます。
加配ってどんなもの?
加配は、発達ゆっくりな子に対して、個別に支援を行う特別支援員が配置されることです。
園生活の中でケアが必要な部分を補い、子どもが集団生活に適応できるよう個別の指導やサポートが提供されます。
また、特別支援員の役割の1つは、子どもが安全に過ごせるように配慮することです。加配が必要な子に常に目を配ることで、子どもの安全を確保します。
加配は発達障害の診断がある子や、成長がゆっくりで園生活に不安がある子に適応されます。
(加配を利用するには規定がある場合が多く、詳しくは園やお住まいの自治体へ相談してみましょう。)
療育ってどんなもの?
療育とは、早期療育プログラムを指します。
発達障害や発達がゆっくりな子に対して、専門的なプログラムを通じて発達を促すための支援を行います。
専門家による個別療育とグループでの療育活動があります。
保育園や幼稚園だけではなく、療育園に入園することも選択肢の1つです。
加配や療育って必要?
加配や療育の効果として、社会性の向上や自立の促進・学習の基盤作りがあります。
加配や療育を受けることで、他の子とのコミュニケーションに不安があるお子さんも、周囲の子どもとの関係性が築きやすくなります。社会性やコミュニケーションスキルの向上が期待できるでしょう。
また、早期からの療育支援は、日常生活のスキルを身に付け、自立した生活を送る準備を整える効果があります。
療育を通じて基本的な学習スキルが養われるため、将来的な学校教育においてもスムーズに学べる基盤となるでしょう。
発達ゆっくりさんは、周囲の子どもと比べ遅れを感じることは少なくありません。(発達は個人差があるので比べるものではありませんが・・・)しかし、幼児期にしっかりと加配や療育を利用することで、将来的に自立した生活が期待できるでしょう。
園を選ぶときのポイント
発達がゆっくりな子の幼稚園や保育園を選ぶときに
気を付けることはあるの?
幼稚園・保育園を選ぶときのポイントを紹介します!
情報収集
まずは情報を集めることから始めましょう。
市区町村の福祉課や子ども課に問い合わせると、地域の幼稚園や保育園についての情報が得られます。HPを参考にして園の方針や対応を確認しておきましょう。
加配や療育を視野に入れる場合には、実施しているかどうかを確認する必要があります。
周囲の方からの情報
園を選ぶ時には、ママ友や近所の方の情報も役立ちます。
実際に子どもを園に通わせていたり、評判など具体的な情報が手に入りやすいからです。また、祖父母が近くに住んでいる場合は、そちらからの情報も侮れません。
ここで大切なことは、情報が全て発達ゆっくりな子どもに当てはまるかどうかということです。
”自由でのびのびとした園”であっても、発達ゆっくりさんが周りの子どもに溶け込むことが難しく、一人遊びばかりしていたら心配になる方もいるのではないでしょうか。また、自由がゆえに「放置されているのでは?」と感じることがあるかもしれません。
発達ゆっくりな子どもに合う園は自分自身で探すということは忘れず、すべての情報を鵜呑みにしないように注意しましょう。
周囲の方のお子さんが楽しく通えているからといって
自分の子どももそうであるとは限りません。
施設見学や一日体験
施設見学や一日体験は必ず行ってほしいです。
実際に園の様子を体験することができる絶好のチャンスです。保育士や幼稚園教諭の子どもに対する接し方や園での過ごし方などをしっかりと観察してきましょう。
接し方だけでなく、園の雰囲気・清潔さ・過ごしやすさ・年間の行事などもチェックしておくと安心です。
気になる点や不安なことは遠慮せず質問してください。事前に聞いておきたいことはメモを取っておき、忘れないようにしてくださいね。
見学のベストタイミングはこちらの記事で解説しています。
専門家のアドバイス
幼稚園や保育園を選ぶ時、第三者の意見も参考にしてみるとよいでしょう。
発達がゆっくりであれば、地域の保健師のフォローがある方も少なくありません。保健師は、地域の園の情報を多く持っているため、具体的なアドバイスが受けられるかもしれません。
また、病院へ通院している方であれば、医師や発達心理士など、子どもの発達状況を診断した専門家に相談してみましょう。適切な環境選びのアドバイスを受けられるでしょう。
すでに療育を開始していたり、地域の発達教室などに通っていたりする場合は、日ごろから子どもの状況を見ている先生の意見も参考になります。
親が納得して決める
周囲のアドバイスは大切ですが、何より両親が納得して進路を決めていきましょう。
もしかしたら、加配を付けることや療育園を利用することに抵抗がある方もいるかもしれません。また、祖父母世代の意見により、希望通りに進められないこともあるかもしれません。
しかし、実際に日ごろから子どものケアを行っているのは親です。
「ケアの手厚い所がいい」「園生活で周りからの刺激を受けてほしい」など考え方は人それぞれです。
両親の意見が合わないこともありますが、少しずつすり合わせていき、両親が納得できる進路を選択するようにしましょう。
私は子ども自身が楽しんで通える園を重視して選びました。
何度もこの選択が子どものためになるのか迷いましたし、
入園してからもこの先の進路ついて悩んでいます。
たくさん悩みましたが、テキトーに選んだ訳ではないので、
納得して通わせています。
発達ゆっくりさんにとって過ごしやすい保育園・幼稚園を選ぼう
保育園や幼稚園の申し込みは通常秋ごろより始まります。つまり、満2歳の夏ごろまでには発達の見通しを立てた上で就園先を絞り込んでいく必要があります。
発達ゆっくりさんで加配や療育などのサポートが必要な場合は、早めの行動が必要です。
来年の4月に予想通りの発達かどうかは分かりませんが、発達ゆっくりさんが楽しく過ごせる環境を整えられるよう行動していきましょう。